§ ねずみ凧
私が毎年よく作っているのは、「ねずみだこ」とよばれているタイプの折り紙凧です。
折り紙と糸とセロハンテープだけで作れます。(糸をまくものがあると、あげやすいです)
持って歩くだけでふわふわとうきます。これだけで楽しめます。
少し風があれば、立っているままであがっていきます。
小さな公園や広場などで気軽に楽しむことができます。
また、広い場所であげるとかなり高く遠くまであがります。
次のサイト・ページに作り方やあげ方がのっています:
Pinoのページへようこそ! ←「子どものあそび」の中の「ネズミだこ」
熊本凧の会 ←「かんたん凧作り」の中の「ネズミ凧」
みのかも子どもセンター「どーなっつ」第7号(pdfファイル)
ほかにもいろいろなサイトに作り方がのっています。
上の2つのページは、私がこの凧を作り始めたときに見たページで、作り方がわかりやすかったです。
いちばん下のページ(ファイル)にも作り方がのっています(注:作り方の図の3番目から4番目にうつるときに折り紙の上下を反対にしてください。広げてみて折り線が集まっているほうが「上」です)。
この凧でこれまで4年ほど凧あげを楽しんできて、子どもたちや大人といっしょに作って凧あげしたりもしました。
そうする中で、自分なりに気がついたことを下に書きます。
そのまえに↓
たこあげのときの ちゅうい!
人の多いところや、車が通るところの近くで、たこあげするときけんです。
たこがほかの人や車にぶつかったり、自分がほかの人や車にぶつかったりするかもしれません。
たこは、まわりに人が多くないところ、車が来ないところであげましょう。 |
もうひとつ ちゅうい!
電車の線路(せんろ)や、高圧線(こうあつせん)の近くで、たこあげするときけんです。
たこが電線(でんせん)にからまって、たいへんなことになります。
たこは、線路や高圧線の近くではぜったいあげないでください。 |
☆ 作るとき
ねずみだこは、作るときに上・下、おもて・うらをまちがえやすいです。
作り方をよく見て、まちがえないようにしてください。
まちがえると、あがらなくはないですが、高くあがらないようです。
☆ 糸
使う糸ですが、「たこ糸」として売っている糸はこの凧には少し太くて重たすぎるようです。
ぬいもの用のもめん糸ぐらいの太さの糸だと、いい感じであがります。
ミシン糸(ポリエステル製)もなかなかよくあがりますが、ただし、もつれやすいです。
凧をあまり高くあげたくないときには、「たこ糸」がいいです。
☆ あげ方
ねずみだこは、走ってあげようとすると、かえってあがりにくいです。
走らずに、凧のあげ糸を持って凧をぶらんとぶらさげて、風を待ってみてください。
風がふいてきたら、その風がふいていく方向にあがっていきます(下の「ねずみ凧の動き方1」)。
風がないときは歩いてみてください。ふわっとあがります。
走ると、さいしょだけぶわっとあがりますが、そのあと「ぐるぐる」と回り始めて、あがらなくなることが多いです。
(ふつうの凧は、走ってあげるとそのまま空中に浮いていきますが、ねずみだこはそのようにはあがらないようです)
☆ ねずみ凧の動き方1
ねずみだこの「あげ糸」を持って風を待っているとき、凧は「だらん」とたれさがっています。
少し風がふいてくると、凧は次のAかBか、どちらかの動きをします。
A. 正面(おもて)に風を受けて、そのままあがり始める
B. 風がふいてくる方向に頭をひとりでに向けて、空中をおよぎ始める
Aのようになったら、そのままあげてください。もしBのようになったら、糸を少し引っ張って、風が凧の正面にあたるようにすると、Aのようにあがり始めます。
もし凧のうら側に風が当たって、凧がうらを向いたままあがり始めたら、いちど凧を下ろすか、糸を強く「しゃくる」ように引っ張って凧を正面に向かせてみてください。うらを向いたままだとあまり高くあがりません。
☆ ねずみ凧の動き方2
この凧は、風が強いと、こまのように「ぐるぐる」回ります。
このときに糸を出してやると、さらに高くあがっていきます。
ぐるぐる回りっぱなしでこまるときは、しっぽを長くすると回りにくくなります。
逆に、あがっているときに風が弱くなると、凧の頭が下がって「うつむき」になり、糸がたるみます。
そのままにしておくと落ちてきます。
このときは糸をまきとって、凧が風を受けてピンっと前を向くようにすると、もとにもどります。
また、風を受けているのに凧が右や左に流れて、大きくかたむいたり回ったりすることがあります。
このときは、あげ糸の結び目(たこにテープでつけた糸「糸目」に、たこをあげるための糸「あげ糸」を結びつけたその結び目)がまん中になっていなくてバランスがくずれていることが多いです。
このようなときは、結び目がちょうどまん中になるように結び直すか、結び目をずらしてみてください。
それでもうまくいかないときは、しっぽを付けたところが折り紙のまん中ではないか、しっぽが折り紙にまっすぐ付いていないのかもしれません。
しっぽをはずして、折り紙のまん中の線からまっすぐしっぽがのびていくように、付け直してみてください。
☆ 高くあげたいときは…
広い場所で、風が良いと、何百メートルも糸が出て行くほどあがります。
もし高く遠くまで凧をあげたいときは、糸の用意をしておくことが大事になります。
太くて長めの「ぼう」や「つつ」(ボビン)に糸をまいておくと、凧があがっていくときに糸がひとりでにスムーズに出ていきます。
その出ていく糸を指でおさえてスピードをコントロールしながら、少しずつ凧をあげていきます。
(あんまり遠くなると、凧が見えなくなってコントロールがしづらくなります。いちど川のそばであげていて、凧が見えなくなって川に凧が落ちてしまったことがあります…)
§§ 折り紙凧の本
それから、次の本にのっていた作り方でも折り紙凧を作っています。
こちらは「骨」の材料としてクリアフォルダを使います。
土岐幹男(編著) おり紙たこ&カイトワンダーランド いかだ社 2002年
§§§ 折り紙凧のセット(キット)
☆
以前、折り紙メーカーの「トーヨー」から、『ペーパーインドアカイト』という室内でもあげられる折り紙凧のセットが売られていました
が、今は売られていないようです。
↑ いまは『ペーパーインドアカイト ミニ凧 ひこうき』というセットが販売されているようです。2010年1月
☆
また、先日、同じく折り紙メーカーの「ショウワグリム」から出ている『大人のおりがみ 遊楽 凧』という折り紙セットを見つけて買いましたが、あげる凧ではなく、かざり用の凧でした。
せっかく買ったので、作っていま家にかざってあります。
私もいろいろ工夫しながら折り紙凧を楽しんでいます。ぜひ、いろいろ工夫してみてください。
これからも、あたらしく気がついたことがあったら、このページに書き加えていきます。